映画: Yasujirō Ozu
- 1949
晩春 (1949)
晩春81949HD
鎌倉で一人娘の紀子と2人で暮らす大学教授の曽宮周吉。妻を早くに亡くしたこともあり、紀子は27歳になる今でも父を置いてよそへ嫁ごうとはしなかった。周吉の実妹・田口まさは、そんな2人が気が気でなく、何かと世話を焼いていた。いつまでも渋る紀子を結婚させるため、周吉はついにある決断をするのだった。...
- 1953
東京物語 (1953)
東京物語8.11953HD
戦後変わりつつある家族の関係をテーマに人間の生と死までをも見つめた深淵なドラマ。故郷の尾道から20年ぶりに東京へ出てきた老夫婦。成人した子どもたちの家を訪ねるが、みなそれぞれの生活に精一杯だった。唯一、戦死した次男の未亡人だけが皮肉にも優しい心遣いを示すのだった……。...
- 1959
お早よう (1959)
お早よう7.71959HD
郊外の住宅地、長屋のように複数の家族が隣り合って暮らしている。林家の息子実(設楽幸嗣)と勇(島津雅彦)はテレビがほしいと両親にねだるが、聞き入れてもらえない。子供たちは、要求を聞き入れてもらえるまで口を利かないというストライキをして、最終的に買ってもらうのだった。 ...
- 1961
小早川家の秋 (1961)
小早川家の秋7.51961HD
京都の造り酒屋・小早川の長男は早く死に、その未亡人の秋子に親戚の北川が再婚話を持ってくる。相手の磯村は鉄工所の社長でちょっとお調子者だ。また、次女の紀子も婚期を迎えて縁談が持ち込まれるが、彼女は大学時代の友人で、札幌に転勤することになっている寺本に思いを寄せていた。一方、小早川の当主・万兵衛は最近、行き先も告げずにこそこそと出かけることが目立つようになった。店員の丸山が後を尾けるが、したたかな万兵衛に見つかってしまい失敗。小早川の経営を取り仕切る入り婿の久夫と長女の文子夫婦が心配して行方を突き止...
- 1936
一人息子 (1936)
一人息子7.41936HD
信州の田舎町で、身を削って働きながら女手ひとつで息子を育てあげた母親。大学進学を希望する息子のため、貧しいながらも何とか学費を捻出して東京へと送り出す。ところが数年後、東京で出世しているはずの息子のもとを訪れた母親は、息子が夜学教師として妻子とともに貧しい生活を送っていることを知り、愕然とする。...
- 1956
早春 (1956)
早春7.51956HD
蒲田に妻と住む杉山正二は、丸ノ内への通勤途中で知り合ったサラリーマンたちと仲良くなり、退社後に遊びに行くのが日課となっていた。妻は退屈な毎日から逃れるように、おでん屋を営む母の実家へ帰ったりしている。通勤仲間と出かけた江ノ島で、杉山は金子千代と接近。千代の誘惑に耐えきれず、関係を持ってしまう。二人の関係に気づいた杉山の妻は家出して、旧友のアパートに転がり込んだ。同僚の死をきっかけに、杉山は自分の生き方を振り返り、千代と別れようと考え始める。ちょうどその頃、会社で地方工場への転勤話が持ち上がった。...
- 1958
彼岸花 (1958)
彼岸花7.41958HD
平山は娘の文子が相談もなしに結婚を決めたことを激怒する。知人の娘の縁談には寛容だが、自分の娘の結婚には冷静になれない父親の姿を描いた、小津監督初のカラー作品。...
- 1960
秋日和 (1960)
秋日和7.71960HD
美しい未亡人の母親に持ち込まれた再婚話に、娘は抵抗するが……。母娘の愛情を細やかに描いた、小津安二郎監督の晩年の傑作。原節子、司葉子、笠智衆ら名優ぞろいのキャストにも注目。...
- 1933
出来ごころ (1933)
出来ごころ6.61933HD
坂本武演じる喜八を主人公とした「喜八シリーズ」の第一弾。若い二人の恋路に気づいて身を引く喜八の男気を描く人情喜劇の傑作。恋と友情を彩るユーモアが秀逸で、人物像に『和製喧嘩友達』との共通点も見える。 日雇い労働者の喜八(坂本武)は、相棒の次郎(大日方伝)の助けを借りて息子の富夫(突貫小僧)を育てている。次郎と一緒に演芸場へ出かけた喜八親子は、その帰り道で春江(伏見信子)という女性と出会う。彼女は工場をクビになり、行く当てがないという。喜八は、行きつけの食堂の店主である“かあやん”に、春江を泊めて...
- 1932
大人の見る繪本 生れてはみたけれど (1932)
大人の見る繪本 生れてはみたけれど7.51932HD
東京の郊外に引っ越してきたばかりのサラリーマン一家の日常を、やんちゃな息子兄弟の視線を通じて皮肉とユーモアたっぷりに見つめ、そこに浮き彫りとなる序列社会の仕組みを痛切に描写。上司のご機嫌取りに走るしがないサラリーマンの悲哀を、斎藤達雄が絶妙の味で好演する一方、子役の突貫小僧も愉快な演技を存分に披露。名匠・小津安二郎監督の初期を代表する傑作サイレント映画に仕上がった。なお、クレジット表記の原作のゼェームス槙は、小津の変名。 小学生の息子兄弟、妻とともに、一家で東京の郊外に引っ越してきたサラリーマ...
- 1931
美人哀愁 (1931)
美人哀愁01931HD
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- 1952
お茶漬けの味 (1952)
お茶漬けの味7.61952HD
田舎出身の佐竹茂吉は、社長の親友の娘で上流階級育ちの妙子と結婚した。妙子は一等車での旅行や野球観戦などで遊び回り、茂吉は妙子の嫌いなタバコ「朝日」を吸い、出かけるときは三等車に乗り、酔って帰ってはお茶漬けを食べていた。茂吉と妙子の溝は深まるばかり。妙子が同級生の住む神戸へ旅行している間に、茂吉の海外出張が決まり、妙子に連絡がつかないまま茂吉は日本を発ってしまう。...
- 1948
風の中の牝鶏 (1948)
風の中の牝鶏7.11948HD
...
- 1929
大学は出たけれど (1929)
大学は出たけれど5.61929HD
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- 1931
淑女と髭 (1931)
淑女と髭5.91931HD
天下の二枚目にして喜劇センスにも秀でた岡田時彦が主演する爆笑ナンセンス・コメディ。バンカラな学生が髯を剃ったら就職も恋愛もうまくいったという気楽に楽しめる喜劇。『お嬢さん』と同じく原作・脚色は北村小松で、ギャグ担当者としてゼームス・槇が参画している。 立派な髭を生やした保守的でバンカラな学生・岡島(岡田時彦)は、友人の行本(月田一郎)から妹(飯塚敏子)の誕生パーティに招待される。そこに行く途中で、広子(川崎弘子)を不良モガ(伊達里子)たちから救ってやる。その後、岡島が仕事を見つけられないでいる...
- 1932
青春の夢いまいづこ (1932)
青春の夢いまいづこ6.51932HD
名匠・小津監督が、前作「~生れてはみたけれど」に続いて、序列社会がもたらす悲喜劇を緩急巧みに綴ったサイレントの青春ドラマ。皆の憧れのマドンナたるヒロインを田中絹代が愛らしく好演するのも見もの。 会社社長の御曹司・堀野は、同じ応援部に所属する島崎と熊田、勉強家だがうだつの上がらない斉木と、いつもつるんで気ままな大学生活を送る悪友4人組。堀野は、皆の行きつけの店の看板娘・お繁と恋仲にあった。ところがある日、父親が急死し、堀野は大学を中退して新社長の座に就任することに。やがて島崎や斉木たちも、彼を頼...
- 1928
若人の夢 (1928)
若人の夢01928HD
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- 1951
麦秋 (1951)
麦秋7.81951HD
結婚にあまり興味のない娘と、そんな娘に早く結婚してほしいと気を揉む家族を中心にさりげない日常をユーモアを織り交ぜ淡々と細やかに描く感動作。敗戦後わずか6年の作品とは思えないモダンな息づかいには驚かずにはいられない。北鎌倉に住む間宮家では適齢期を過ぎた娘紀子の結婚が何より気がかり。当の紀子は大手の会社で秘書として働き、いまだのんきに独身生活を楽しんでいる風だった。やがて、そんな紀子に縁談話が立て続けに舞い込むのだったが……。 巨匠・小津安二郎監督を代表する傑作の1本。...
- 1928
肉体美 (1928)
肉体美01928HD
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- 1987
ベルリン・天使の詩 (1987)
ベルリン・天使の詩7.71987HD
守護天使ダミエルは、長い歴史を天使として見届け、人間のあらゆるドラマを寄り添うように見守った。だが親友カシエルに永遠の生命を放棄し、人間になりたい、と打ち明ける。やがてサーカスの舞姫マリオンに想いを寄せるダミエルはついに「壁」を境に東西に隔てられた街「ベルリン」に降り立つ。...